
土地探しを始めたとき、
「どんな土地を選べばいいのか分からない」
「この土地で本当に大丈夫なのか不安」
そんな気持ちを抱えたことはありませんか。
インターネットで調べてみると、
「買ってはいけない土地」「失敗する土地」などの情報はたくさん出てきます。
けれど、情報が多すぎて、結局どれを信じればいいのか分からなくなってしまう
という方も多いのではないでしょうか。
実際、土地選びで後悔している方の多くは、
「特殊な条件の土地を買ってしまった」わけではありません。
よく分からないまま判断してしまったことが、
後悔につながっているケースがほとんどです。
ハウスメーカーや不動産会社に勧められるまま進めてしまったり、
「この価格ならお得かも」と安さだけで決めてしまったり。
あとから
「そんな制限があるとは知らなかった」
「思っていたより費用がかかった」
と気づくことになります。
この記事では、
私がこれまで家づくりの現場や相談の中で見てきた経験をもとに、
土地選びで後悔しやすい5つのパターンを整理しました。
これから土地を探す方、これから土地を購入しようとしている方が、
「知らなかった」で後悔しないための考え方をお伝えします。
この記事でわかること
- 土地選びで後悔しやすい5つの共通点
- なぜ多くの人が土地選びで判断を誤ってしまうのか
- 専門家は土地を見るとき、どこを確認しているのか
この記事は、家づくりをこれから考え始めた方や、土地探しで迷っている方に向けて書いています。
私はこれまで、設計事務所での実務経験と、二級建築士・インテリアコーディネーターとしての立場から、多くの家づくりや土地選びのご相談に関わってきました。
その中で感じてきたのは、「土地選びの段階でつまずくと、家づくり全体が苦しくなってしまう」という現実です。
ここでお伝えする内容は、机上の知識ではなく、実際の現場で見てきた「後悔につながりやすいポイント」をまとめたものです。
これから紹介する「避けたい土地の特徴5つ」は、
どれも事前に知っていれば防げたケースばかりです。
まずは第1位から、順に見ていきましょう。
第5位|周辺環境に配慮されていない土地
土地選びというと、広さや価格、駅からの距離などに目が向きがちですが、
実は見落とされやすいのが「周辺環境」です。
たとえば、
・すぐ隣に騒音や臭いの出やすい施設がある
・昼夜を問わず音が気になる
・将来、高い建物が建つ可能性がある土地に囲まれている
・ゴミ置き場や駐車場がすぐそばにある
こうした条件は、図面や不動産サイトの情報だけでは分かりにくく、
また、一度現地を見に行っただけでは気づきにくいことも多いものです。
住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と感じやすいポイントです。
周辺の用途地域や土地の使われ方によっては、
将来、環境が大きく変わる可能性もあります。
土地そのものだけで判断するのではなく、
周りをぐるっと歩いてみたり、時間帯を変えて訪れてみたりしながら、
「この環境で毎日過ごす自分たちの暮らし」を
具体的に想像してみることが大切です。
第4位:災害リスクを理解せず選んだ土地
土地を選ぶとき、「ハザードマップは一応見ました」という方は多いですが、
内容をきちんと理解した上で判断できているケースは、実は多くありません。
たとえば、
- ハザードマップで色がついている理由を把握していない
- 内水・土砂災害など、リスクの種類を区別していない
- 「この辺りは昔から住宅地だから大丈夫」と感覚で判断している
- 建物の性能でカバーできると思い込み、土地条件を軽視している
こうした状態で土地を決めてしまうと、住み始めてから不安を感じ続ける暮らしになりかねません。
災害リスクは、「必ず被害が出るかどうか」ではなく、
“何が起こりやすい土地なのか”を理解しておくことが大切です。
また、
- 同じエリアでも道路より敷地が低い
- 周囲より土地がくぼんでいる
- 排水の流れが集中しやすい
といった敷地単体の条件によって、リスクは大きく変わります。
土地選びの段階で、ハザードマップだけでなく、地形・周辺道路・過去の土地利用まで含めて確認しておくことで、「知らなかった」という後悔は確実に減らせます。
不安をゼロにすることは難しくても、納得した上で選んだ土地かどうかは、その後の暮らしの安心感に大きく影響します。
第3位:法規制の制限が多い土地
土地は「買えたら、自由に家が建てられる」と思われがちですが、
実際には法律や条例によって、できること・できないことが細かく決められています。
たとえば、
- 建ぺい率・容積率の制限で、思っていた広さの家が建てられない
- 高さ制限があり、3階建てや吹き抜けが難しい
- 斜線制限により、屋根形状や間取りに大きな制約が出る
- 景観条例や地区計画があり、外観や色に制限がある
- 接道条件が厳しく、建て替えがスムーズにできない
こうした法規制は、不動産サイトやチラシには詳細が書かれていないこともあります。
そのため、「この土地、良さそう」と感じて購入したあとに、
設計の段階で初めて制限の多さに気づくケースも少なくありません。
・結果として、希望していた間取りにならない。
・想定より建築コストが上がる
・プランを何度もやり直すことになる
といった負担が生じやすくなります。
法規制そのものが悪いわけではありません。
大切なのは、その制限を理解した上で、自分たちの暮らしに合っているかどうか。
土地選びの段階で、「どんな家が建てられる土地なのか」を
具体的にイメージできているかどうかが、後悔しない家づくりの大きな分かれ道になります。
ただ、こうした法規制や制限は内容が複雑で、
土地探しをしている段階でご自身だけで判断するのは、正直とても難しいものです。
Flemoa Plan Officeでも、土地の条件や法規制などをを踏まえたうえで、
「この土地なら、どのくらいの規模の家が建てられるのか」
「どんな間取りや暮らし方が現実的か」といった視点から、
建主さんの立場で、アドバイスを行っています。
土地を買ってしまってから、一度立ち止まって土地を客観的に見ておくことが、後悔を減らすための大切なステップになります。
第2位|想定外の費用がかかる土地
土地の価格だけを見ると
「予算内で買えそう」「この立地でこの金額ならお得かも」
そう感じる土地は少なくありません。
しかし実際には、
土地代以外にかかる費用によって、
総予算が大きく変わってしまうケースが非常に多いです。
たとえば、
・地盤改良工事が必要になる
・高低差があり、擁壁工事が必要
・上下水道やガスの引き込み工事が別途必要
・前面道路との高低差調整や造成工事が必要
・古家付きで解体費用がかかる
こうした費用は、不動産サイトの価格表示だけでは分からず、
購入を進めてから初めて知ることも少なくありません。
「土地は安く買えたはずなのに、気づいたら家にかけられる予算が減ってしまった」という後悔は、実はとても多いのです。
特に注意したいのは、ハウスメーカーが決まってから見積もりに出てくる費用です。
土地を先に購入してしまうと、「やるしかない工事」として追加費用を受け入れざるを得ない状況になりがちです。
土地を見るときは、価格だけで判断するのではなく、
「この土地に家を建てるために、何が必要か」
「総額はいくらになりそうか」まで考えることが重要です。
目に見えない費用を事前に把握できるかどうかが、
安心して家づくりを進められるかどうかを大きく左右します。
第1位|安さだけで選んでしまった土地
「少しでも土地代を抑えたい」
家づくりを考え始めたとき、多くの方がそう思います。
決して間違いではありません。
ただ、“安い理由”を深く理解しないまま選んでしまう土地は、
あとから後悔につながりやすいのも事実です。
たとえば、
・形が極端に細長い、またはいびつ
・前面道路が狭く、車の出入りがしにくい
・高低差があり、造成や擁壁が必要
・周辺環境や法規制の影響で、建てられる家に制限が多い
・将来的な資産価値が下がりやすい条件を抱えている
こうした土地は、
「価格」だけを見ると魅力的に見えることがあります。
しかし実際には、
- プランの自由度が下がる
- 思い描いていた家が建てられない
- 結果的にコストがかさむ
といった形で、別のところにしわ寄せがくることも少なくありません。
特に注意したいのは、「土地は安く買えたのに、家で妥協せざるを得なくなった」というケースです。
間取りや窓の位置、駐車計画、日当たりなど、
本来こだわりたかった部分をあきらめることになり、
住み始めてからモヤモヤが残ってしまうこともあります。
土地選びは、価格だけで良し悪しが決まるものではありません。
「この土地はなぜ安いのか」
「その条件は、自分たちの暮らしにとって許容できるのか」
そこまで考えて初めて、納得のいく判断ができます。
Flemoa Plan Officeでは、安さの裏にある理由を追求し、その土地でどんな暮らしが現実的にできるのか、家づくり全体のバランスを見たうえでアドバイスを行っています。
目先の価格に引っ張られすぎず、
「その土地で、どんな毎日を過ごしたいのか」
そこから逆算して考えることが、後悔しない土地選びにつながります。
まとめ|土地は「買ってから考える」ものではありません
土地選びは、価格・広さ・駅距離など、分かりやすい条件に目が向きがちですが、実際にはその裏側に、見えにくい判断ポイントがたくさんあります。
今回ご紹介した、
- 周辺環境に配慮されていない土地
- 災害リスクを十分に理解せず選んだ土地
- 法規制の制限が多い土地
- 想定外の費用がかかる土地
- 安さだけで選んでしまった土地
これらに共通しているのは、「土地単体」で判断してしまったことによる後悔です。
本来、土地は「どんな家を建て、どんな暮らしをしたいか」
とセットで考えるものとなります。土地を買ってから家づくりを考えるのではなく、家づくりの視点を持ったうえで土地を見ることで、選択の精度は大きく変わります。
Flemoa Plan Officeでは、
不動産会社やハウスメーカーとは異なる立場で、
土地・法規制・コスト・間取りの可能性まで含めて整理し、
建主さんが納得して判断できるようサポートしています。
「この土地で本当にいいのか」
「あとから後悔しないだろうか」
そんな迷いが少しでもあるなら、
土地を決める前に、一度立ち止まって考えてみてください。
その一歩が、家づくり全体を安心して進めるための、大切な分かれ道になります。
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